薬局巡り
化学はお好きだろうか。
理屈さえ理解すれば試薬代と時間を掛け合せて欲しい物質が作れる錬金術だ。
個人的にはもう追いかける時間がなくなってしまった趣味の一個である。またやりたいっすねぇ。
薬には色々あって脳味噌にきまるやつがあったりヒトなどの内外を腐食壊疽させたり図らずも世間様に迷惑かけちゃうキラキラな鉱物とかあったり、星の数くらいまあ色々ある。大体はもうわすれたー…
保育園児のとき花を水にとかして色水を作ることから始めた某はバスで通学するようになった中学からバス待ちの時間を狙って薬局を巡るのが日課になった。
まあ試薬探してもドラッグストアにはないし、劇毒を買うための実印もないのでエタノールとナフサ、希塩酸くらいしかドラッグストアでは買えない。
こでいんエフェドリンスコポラミン
…できる実験といえばアルカロイドの抽出くらいである。
下校ついでに買ってきたブロンパブロンを口いっぱいに飲んで楽しくなって飛び跳ねながら帰宅して。そして過集中の中にネットの文献かerowidの怪文を翻訳してはメモ帳にしたためる中学生活を送った。
アサガオLSA油脂、麻黄・otcのエフェドリン塩酸塩、カフェイン剤の針状結晶、上手くできた。飲んだ。ヨクワカンネ。やっぱりパブロンが一番。
飽きたら火薬弄って。手を血だらけにしながら。
傍ら英語だけがんばって高校に進学。
ブロンでまったりしながら美術部で絵描いて、パブロンで陽キャの皮被ってオール赤点の高校生になった2年生のこと。
春画にはまる時期に科捜研の文献とか見てネット掲示板の薬中の話ばかり見ていたからか、なんとなく覚醒剤ってその辺のもので作れなくぬ?ぬ?って悟る
原料と酸化物の材料だけは部屋にあったので掃除用の水酸化カリウムと塩酸を通販でポチって念じてみたら、あっふーんみたいな。d体のMAのはず。理屈では。
これは薬効があり挙動不審で勘ぐって激ヤセしたのでおばあちゃんに器具を捨てられる。
買い直すのもカネかかるし萎え。
友達は声が出ないでグリグリ挙動がおかしい私を面白おかしくからかう。まあ、まさかってかんじやろね。
その少しのラグで純アイスを覚えてお縄。退学!イカ娘。このハゲ!
流石に諸々吐いたら人生終ると知ってるので家裁でアスペお花畑認定もらえるように供述調書作ってもらって。
クソ田舎ポリスステーションの一人ぼっちの留置場の少年房でした我が青春の総括は、お巡りさんはそう悪いやつではない。以上。
刑事が教えてくれた。雑居房にいるあいつ、xxの殺人犯だョ。知るかハゲ!